-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-045/231page

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地層と同時代の中新世の終りの頃,海底につもってできた地層です。

(4)愛宕山から観察される段丘地形(中学校資料)

 愛宕神社の高台から大鳥城跡のある館山を眺めるとき,山頂近くの西側に白いガードレールが見えてきます。そのガードレールに沿うがけや,東側の田中地区の平らな面に段丘性のレキ層があります。この段丘面は最も古い面(最も高い段丘面)で,上位洪積段丘面と呼ぶことにしょう。丁度,この愛宕神社の面がこの上位洪積段丘面に相当しています。

 大鳥中学校や球場のある丘陵のような面は2番目に古い段丘面で,中位洪積段丘面です。

 更に一段さがつた面で飯坂小学校が建っている面が下位洪積段丘面です。八幡神社もこの段丘面に立っています。 この段丘面は摺上川や小川をはさんで向かい岸の医王寺が建っている面に相当し,愛宕神社から摺上川沿いを眺めたとき,一つづきの段丘がいが東西に長く続いて観察されます。その段丘がいの上の面が下位洪積段丘面です。

 飯坂町は坂道の多い温泉街です。これらの坂道は段丘面と段丘面を結ぶ,段丘がいのおもかげです。坂道の分布から飯坂町に発達している段丘面を調べてみましょう。
愛宕山から観察される段丘地形

愛宕山から観察される段丘地形

坂道の分布から飯坂町に発達している段丘面


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