-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-046/231page
茂庭小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
バンガロー近くの川に突き出ている岩盤
(2)川に突きでている岩盤から離れて地層全体を観察する。
1)足もとに注意し,岩盤の地層が見通せる所に立って,突き出ている岩盤の全景をスケッチする。
2)地層の重なり方,地層の色,厚さなど気付いたことを書き入れる。
3)川岸の高台は白っぽい葉理の発達している(A),(C)層や,淡黄色の砂質の(B),(D),(E)層などが,つもり重なってできていることを理解する。
4)川床から一つづきに平な面が続いて観察されるが,この平な面は地層面でこの平らな面から地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。また,川岸のがけに見られる地層を追いかけて観察してみよう。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
(A),(C)層は粘土が固まってできたけつがん層で,1cmほどの厚さではがれ易い性質をもった白っぽい地層です。
(B),(D),(E)層に触ってみると,粗いクレンザーの手ざわりがします。この地層は砂と火山灰が混じって海底につもってできた凝灰岩質砂岩からできています。
このキャンプ場一帯に見られる地層は,穴原温泉から茂庭に通ずる道路沿いのがけに見られる地層と同じ時代につもったもので,中新世の終りごろ,日本