-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-047/231page
列島は海底時代のピークを越し,次第に海底が浅くなりだしていた時代に海底につもってできた地層です。
2、川原のようすと流水のはたらき
(1)調べる場所
バンガロー近くの川原
(2)川原に下りる途中の高台から,川原のようすや水の流れを観察する。
1)川をせき止めるように横たわっている岩盤を浸食してできた小さな滝や,大きいレキがゴロゴロしている川原,川岸がけずられ草木の生えていないがけ,中州など川の全景をスケッチする。
2)川が大きく曲がる釣堀付近で,川原は内側にできているか,外側にできているか。
(3)川原におりて,流水のはたらきを調べる。
1)(ア)の付近で川原から対岸に進むにつれ深さはどう変化しているか。
2)また,川原の近くと対岸の近くとで川の流れはどうか。木片を流して比較してみる。
3)バンガロー近くでは川の流れが,硬い岩盤をけずり下げ,水路を作って滝のように流れている。水の流れのはたらきの一つである浸食を観察する。
4)川原のレキは1mを越える巨レキがゴロゴロしており,所によっては早瀬ができている。
この茂庭キャンプ場で観察される摺上川の川のようすは,上流の様相をしめしており,摺上川の下流にあたる瀬上小学校の資料と比較して下さい。