-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-048/231page
松川小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
土湯街道より30m入った市の沢地内のがけ
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)地層全体が見通せる所に立ってがけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方,地層の色や厚さなど気付いたことを書き入れる。
3)この高台は,淡黄色の(A)層,白っぽい(B)層,淡黄色の(C)層,茶かっ色の(D)層がつもってできていることを理解する。
4)また,地層を追ってみると,地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
(A)層は1〜3cm大の角レキを含む淡黄色の角レキ凝灰岩で,80cm以上の厚さをしています。
(B)層は30cmほどの厚さをしており,触るとクレンザーのような手ざわりがする地層で,粘土と火山灰が混じって水中につもってできた凝灰岩質泥層です。
(C)層は50cmほどの厚さをしており,淡黄色をした凝灰岩層です。
(D)層は雨などが降るとべたべたとなる,茶かっ色の火山灰等の火山噴出物が風で運ばれてつもったローム層です。
中新世末から始まった地殻変動で,中通り地域や会津地域は海底から陸化し始