-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-049/231page
めましたが,福島盆地の南縁部の伏拝から松川にかけて低地として鮮新世の当時は湖となり,周辺から土砂が流れこんでいました。当時,湖底につもってできた地層が(A)〜(D)層です。
第四紀に入って伏拝から松川にかけての一帯は隆起し,逆に現在の福島盆地一帯が沈降し始めました。近くの安達太良山では火山活動が始まり,火山噴出物は西風で運ばれ(C)層の上にローム層((D)層)となってつもりました。
下川崎小学校(福島市立)
1、地層の観察
(1)観察する場所
学校への登口近くの道路沿いのがけ
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)自動車に注意し,地層全体が見通せる所に立ってがけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方,地層の色や厚さなど気付いたことを書き入れる。
3)学校のある小高い山は,大きな角ばったレキの入ったえぼ石の(A)層や茶かっ色の(B)層,まるいレキからできている(C)層がつもってできていることを理解する。
4)(B)層と(A)層の境である層理面を観察する。層理面は水平方向につづいている。地層は一段に,水平方向に広がりをもって広がっていることを理解する。