-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-050/231page

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(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。

 (A)層は80cm大の大きな角ばったレキを含む暗灰色の地層で,角ばったレキは吾妻山一切経山で見られるようなレキです。また,レキとレキの間を埋めているのは,火山活動で噴出した溶岩流です。このような岩石は地方によってえぼ石とも呼ばれており,正しくは集塊岩(しゅうかいがん)です。

 (B)層は1.5m程の厚さにつもっている黄かっ色をした地層です。触ってみると粗いクレンザーのような手ざわりを受けます。この地層は火山灰と砂が水中につもってできた凝灰岩質砂層です。

 (C)層は川原で見かけるようなまるいレキがつもっている地層で,50cm大の大きなレキも含まれています。このレキ層は段丘性のレキ層で,昔の川原につもった地層です。

2、川原のようすと流水のはたらき

(1)調べる場所

 学校への登口近くの川原
学校への登口近くの川原

(2)自動車に注意し,道路上から,川の流れや,中州,川原のようすを観察する。

 1)水の流れ,川原,中州,防岸工事がなされた所など,川全体をスケッチする。

 2)レキなどのつもっている川原は,流れの曲がっている内側の岸辺にできているか,外側の岸辺にできているか。

 3)流れが曲がっている所での岸の傾斜を観察しよう。内側と外側とでどちらがゆるやかか。また,外側の岸はなぜ防岸工事がなされたのだろうか。
学校への登口近くの川原

(3)川原に下りて,流水のはたらきを調べる。

 1)川原の近くと,向かい岸の近くとで,水の流れはどうか。木片を流して比


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