-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-058/231page

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っている高台は,茶かっ色のザラザラした(A)層の上に,川原に見られるようなまるいレキがつもってできていることを理解する。

 4)川畔に沿って地層を追って見る。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。

(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。

 (A)層は塊状で葉理はありません。表面は茶かっ色を帯び粗い砥石の感じがします。この地層は砂が海底につもってできた砂岩層で,2枚貝の化石が入っています。タガネを準備して貝化石の採集をしましよう。

 (B)層は梁川高南側から広瀬川畔に下りる写真の細道沿いにも観察されるレキ層で,5cmから20cm大のまるいレキがつもってできたレキ層です。レキは花こう岩や黒白のしま模様のある黒雲母片岩からできています。

 (A)層は中新世の初期,阿武隈山地を島として残して沈降を始めた頃,海底につもった中新世下部に相当する地層で梁川層と呼ばれています。

 (B)層は段丘性の古いたい積物で,過去の川原につもったレキです。

2、川原のようすと流水のはたらき

(1)調べる場所

 八巻石材工場近くの広瀬川
八巻石材工場近くの広瀬川

(2)広瀬川にかかっているかんのん橋から,川岸や川原のようすや水の流れ方を観察する。

 1)上流に向かって,広瀬川の全景をスケッチする。

 2)川原や,桑畑になっているはんらん原,川原が水の流れでけずられて段状になっているようす,防岸工事が施されている所など気付いたことを書き入れる。

 3)砂などがつもっている川原は,流れの曲がっている内側の岸辺に
八巻石材工場近くの広瀬川


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