-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-062/231page

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 (C)層は淡黄色をしており,1cm〜3cm大の角ばったレキを含む1mほどの厚さの凝灰岩層です。

 これらの地層はまだ十分に固結していません。新第三紀の中新世の未になって,海底時代に別れをつげ陸化しましたが,伏拝から塩沢にかけては,鮮新世に入って低地として湖底となって残り,周辺から土砂が運ばれていました。その当時に湖底につもった土砂がこのがけに見られる地層です。

2、川原のようすと流水のはたらき

(1)調べる場所

 油井川の学橋
油井川の学橋

(2)土手又は橋の上から,水の流れの様子や中州のでき方などのおおよそをスケッチする。(橋の上では車の通行に注意する。)

 1)中州は川の流れのどのような所にできているだろうか。

 2)小石や砂などがつもって雑草などの生えている所は,川が曲がっている内側か,外側か。
油井川の学橋

(3)川におりて流水のはたらきを調べる。

 1)(ア)付近で,中州近くとコンクリート土手近くとで,流れの速さがどのように違うか,20mの長さを測り,木片などを流して流速を調べる。

 2)中州から土手に向かって,川の深さ,川底の様子がどのように違うか,水中のぞき箱などを利用して観察する。

 3)板の上に,大きさの違う砂や小石をのせ,流水の中に沈めて流され方を観察する。

 4)川のところどころに,一段と高く川をせき止めている場所がみられるが,なぜこのようなものがつくられているのか考えよう。


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