-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-063/231page
4)川原のようになっている所でレキを調べる(橋の下流がよい)。
レキのつもっている所を選んで,1m四方の方形枠を置く。
方形枠内の長径5cm以上のレキをビニルシート上にとり出す。
1)レキの大きさで分ける。
レキの大きさによって,5~10cm,10~15cm,15cm以上に分け,その数を調べる。
2)レキの形で分ける。
レキの形で,まるい石,ややまるい石,角ばった石に分けて,その数を調べる。
3)レキの多くは,安山岩,凝灰岩,花崗岩が主で,レキのでき方,運ばれ方から考えると,西方の安達太良山系の山をつくっている岩石を推定することができます。
4)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) レキの形 種類 5~10 10~15 15以上 円 亜鉛 角 安山岩 凝灰岩 花崗岩 27 11 10 8 21 14 31 11 6 56% 23% 21% 17% 44% 29% この地点より上流か下流の地点で,このようにしてレキを調べて,2地点以上の資料を比較すれば,流水のはたらきがよく理解できます。