-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-064/231page
安達太良小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
グランド西側のがけ
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)地層の全体が見通せるよう,グランドに立って,がけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方,地層の色や厚さなど気付いたことを書き入れる。
3)学校わきの小高い高台は,茶かっ色の層理の発達しない塊状のロームからなる(A)層がつもってできていることを理解する。
部分的にうすい黒っぽい腐植性の(B)層をはさんでいる。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
(A)層は無層理で茶色をしたロームで,雨など降って水分を含むとべとべとなる性質をもっています。このロームは安達太良火山の活動で噴出した火山灰が西風に運ばれ,丁度,雪が降りつもるようにつもってできた第四紀のローム層です。
(B)層は厚い所で50cmほどの黒っぽい地層で,腐植性の土じょうからできており,(A)層にはさまるように分布しています。