-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-066/231page

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下川崎小学校(安達町立)

1、地層の観察

(1)観察する場所

 学校の西側の道路に沿ったがけ
学校の西側の道路に沿ったがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)自動車に注意し,地層全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の重なり方,地層の色や厚さ,地層に含まれているレキの形など気付いたことを書き入れる。

 3)校庭のある高台は,灰白色の葉理の発達しない(A)層の上に,川原で見られるようなレキからなる(B)層がつもってできていることを理解する。

 4)地層を道路に沿って追ってみよう。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。
学校の西側の道路に沿ったがけ

(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。

 (A)層に触ってみると,クレンザーのような手ざわりを感じます。この地層は粘土と火山灰が混じって水中につもってできた地層で,灰白色の凝灰岩質の粘土層です。地層には2mm〜5mm大の白っぽい火山砕せつ物である軽石が多く混じっています。

 (B)層は1cm〜10cm大の川原につもっているような円レキと砂からできているレキ層で1mほどの厚さを示しています。

 このがけで見られる下部の(A)層は鮮新世の頃に下川崎一帯が湖となり,その


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