-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-076/231page
地層で,浸食された結晶片岩の上に積もった地層です。結晶片岩は近くの五百川の岸で観察されます。
2、川原のようすと流水のはたらき
(1)調べる場所
五百川の五百川橋
(2)土手の上から川原の様子や水の流れを観察する。
1)土手の上から川の全景をスケッチする。
2)川原や川岸の様子などを書き入れる。
3)川の流れが大きく曲がる所で,岸が,けずられているのは,内側か外側か調べよう。他に,川の曲がる所で川岸のけずられている所がないかどうか調べる。
また,その原因について考える。
(3)川原に下りて,流水のはたらきを調べる。
1)川原から向こう岸に進むにつれて,深さはどう変わるか考える。
2)水中のぞき箱で川底に積もっている砂やレキの大きさなどが,川原から向こう岸に進むにつれどのように変わるか考える。
また,川底の近くで砂が流されている様子を観察し,川原のレキはどのような時に流されるのか話し合う。
3)(ア)の近くで10mの長さを測り,流速を測定する。また(イ)の所で,内側と外側とで流速を測定し,流速のちがいと川底の深さ,川底のレキの大きさ,川岸のけずられ方の関係を考えて,まとめておく。
(4)川原のレキを調べる。
川原でレキや砂のつもり方が平均的である所を選び,1m四方の方形枠で囲う。