-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-077/231page

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五百川の五百川橋

 1)この方形枠の中に入っている長径5cm以上のレキを,すべてビニルシート上に取り出す(表面に見えているレキのみ)。

 2)大きさで分ける。

 大きさによって5〜10cm,10〜15cm,15〜20cm,20cm以上に分け,その数を調べる。

 3)レキの形で分ける。

 レキの形をまるい石,ややまるい石,角ばっている石の3つに分け,その数を調べる。

 4)川原のレキの大部分は安山岩で,他に,花こう岩も見られる。これらのレキから五百川の上流には安山岩や花こう岩からなる山地があることが推定される。

 5)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) 種類
5〜10 10〜15 15〜20 20以上 亜円 安山岩 花こう岩
72 8 5 3 38 50 0 82 6
81% 10% 6% 3% 43% 57% 0%    

 この川原は五百川の下流付近とみられるので,さらに上流で,川原のレキを調べ,その数値と比較きせることによって,流水のはたらきをより一層深めることができます。

(5)まとめ

 川の流れの速さと川底の深さ,川岸のけずられ方,の関係,また,下流ほどレキは小さく,まるみを帯びいることなど,流水のはたらきをまとめておく。


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