-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-079/231page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


安積第一小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 安積中学校裏の公園内の切り通し(成山町85 三本木義作氏宅近く)
安積中学校裏の公園内の切り通し

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)地層が見通せる所からがけの全景をスケッチする。

 2)地層の重なり方や傾きに注意しながら地層を書き入れる。

 また,地層の色や厚さなど気付いたことを書き入れる。

 3)この公園の高台は,凝灰岩質砂層やレキ層が積み重なってできていることを理解する。中学校裏から公園に通ずるがけにも部分的に地層が見られます。どのような岩石からできているか調べてみる。
安積中学校裏の公園内の切り通し

(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。

 (A)層を手でさわってみると,粒は粘土より粗い感じで,また,砂のようなさらさらとした感じとも異なっています。これは火山灰が混じってできたためで,正しくはこの地層名を凝灰岩質細粒砂層といいます。地層の表面の色は淡黄色です。

 (C)層は(A)層と同じ岩質からできています。

 (B)層は1〜3cm大の円レキを含む砂レキ層で,水を通しやすいので,砂に含まれている鉄分が酸化して,地層には茶褐色のしま模様が見られます。

 この公園の高台の地層は,郡山が湖となった洪積世の初期にたい積した郡山層の上部に相当する地層で,高台の面は郡山盆地に発達する段丘面では最も上


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。