-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-086/231page

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多田野小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 浄土松公園内のキノコ岩附近

 (キノコ岩は天然記念物に指定されているのでハンマーでゴツンしない。)
浄土松公園内のキノコ岩附近

(2)キノコ岩から離れて,地層全体を観察する。

 1)キノコ岩の全景が見通せる所から全体をスケッチする。

 2)キノコの傘が一列に並ぶようにスケッチできたか。また,高さの違うキノコの傘群もあります。キノコの傘までの高さや,キノコ岩の色など気付いたことを書き入れる。

 3)キノコ岩付近の岩やがけは,キノコの傘を作っている(B)地層や,柄を作っている(A)地層が積み重なってできていることを理解する。

 4)(A)層と(B)層の境は特徴があるのでその境を公園内で追いかけてみよう。地層は水平方向に広がりを持っていることを理解する。
浄土松公園内のキノコ岩附近

(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。

 (A)層には小さい円レキが混じっており,白っぽい粒も含まれた,水中に積ってできた火山灰の地層です。白っぽい粒は火山噴火の際できる軽石と呼ばれる火山噴出物で,この岩石の名は軽石凝灰岩です。

 (B)層は火山灰と細粒質の砂とが混じって水中に積もってできた,凝灰岩質細粒砂層です。

 この(A),(B)層とも白っぽい地層で,地層の色の特徴をいかして,白岩と呼ぶ


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