-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-088/231page

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 また,傘の部分と柄の部分では,地層の岩質が異一なり,差別浸食によってキノコ岩が出来上がりました。

(5)根の風化作用

 樹木の根は,小さな岩の割れ目に沿って入り込み,成長するにしたがい,小さな割れ目を押し拡げていきます。このような樹木の根の働きを機械的風化作用と呼んでいます。

 一方,押し拡げられた割れ目に沿って雨水等が浸透し,長い年月の間に固い岩石を風化し,土壌にします。このようにして出来た土壌は風・雨にけずられ,運び去られます。

 写真はキノコ岩附近に見られる松の根が地中からでている様子を写したものです。松の年令を100年とし,浮き出ている根の高さを80cmとすれば,平均して1年に何cmずつ侵食されたことになりますか。
根の風化作用

県少年自然の家

1、地層の観察

(1)観察する場所

 少年自然の家の表門近くの切り通し
少年自然の家の表門近くの切り通し

(2)切り通しから離れて地層全体を観察する。

 1)地層が見通せる所からがけの全体をスケッチする。

 2)地層の重なり方,傾きに注意して地層を書き入れる。

 また,地層の厚さ,色など気付いたことを書き入れる。


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