-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-090/231page

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よう。この感じが凝灰岩の特徴です。

 (A)層と(B)層のように,交互にくり返し重なり合っている地層を互層と呼んでいます。

 この切り通しに見られる地層も近くの浄土松公園の地層と同じく,新第三紀中新世の中期から末にかけて海底にたい積した地層で,白石層と呼ばれています。

河内小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 多田野へ通ずる県道で,坂にかかるくの字に曲がる坂道のがけ
多田野へ通ずる県道で,坂にかかるくの字に曲がる坂道のがけ

(2)自動車に注意しながら,がけから離れて地層全体を観察する。

 1)地層が見通せる所からがけの全体をスケッチする。

 2)地層の重なり方や傾きに注意して地層を書き入れる。 また,地層の厚さ,色など気付いたことを書き入れる。

 3)この山は,これらの砂質凝灰岩や泥質凝灰岩がくり返し重なりあってできていることを理解する。

 4)近くのがけで,同じようにくり返し重なりあっている所はないかどうか探して,地層は広がりをもっていることを理解する。
多田野へ通ずる県道で,坂にかかるくの字に曲がる坂道のがけ

(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。

 (A)層は灰白色で砂と火山灰が混じって,海底に積もってできた砂質凝灰岩で


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