-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-091/231page
す。指で触った時,砂を触った時のザラザラした感じと違って,心持らふんわりした感触です。
(B)層は10cm〜20cmの厚さの泥質凝灰岩層です。
このがけで観察される(A)層と(B)層はくり返し重なりあっている互層で,新第三紀中新世の中期に海底に積もってできた地層です。もちろん海底火山の盛んな時期で,多くの火山灰が噴出きれ,土砂を混じえて海底に堆積して凝灰岩となりました。また,これらの地層は河内層と呼ばれ,浄土松公園で観察される白っぽい地層の下盤に当たります。
2、川原のようすと流水のはたらき
(1)調べる場所
逢瀬川の河内橋(学校前の川原)
(2)土手の上から川原の様子や水の流れを観察する。
1)土手の上から川の全景をスケッチする。
2)川原や,岸のけずられている場所などを書き入れる。
3)川の流れが曲がる所で,岸がけずられているのは,内側か外側か調べる。
また,川原は流れの曲がっている内側にできているか,または外側か。他の場所でも調べる。
(3)川原に下りて,流水のはたらきを調べる。
1)川原から向こう岸に進むにつれて深さはどう変わるか。
2)(ア)附近は早瀬になっている。(ア)の川底のレキと(イ)(早瀬でない場所)の川底のレキとで大きさはどうか。
3)川原の近くと,向こう岸近くとで流れの速度はどうか。うきを流して比べてみる。また,(ア),(イ)付近でそれぞれ10mの長さを測って,流速を調べる。