-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-102/231page

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大東小学校(乙字ケ滝)

1、地層の観察

(1)観察する場所

 山の坊団地入口のがけ
山の坊団地入口のがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)がけの地層が見通せる所から,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の重なり方に注意して,地層を書き入れる。

 また,地層の色や,厚さ,地層に見られる模様(クロスラミナ)など気付いたことを書き入れる。

 3)この高台は,波の模様のあるレキ層や粗い砂層等が積もって,できていることを理解する。

 4)また,沼の模様の地層のように特徴あるものを水平方向に追って,地層には広がりがあることも理解する。
山の坊団地入口のがけ

(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。

 (A)層は粗い砂に,小さな円レキを含み,火山灰が混じっている凝灰岩質砂層で,レキの並び方や葉理は,水平方向の層理面と斜めに交わっており,このA層の堆積した環境は,湖の水汀に近い場所であったと考えられます。

 (B)層は淡黄色をした粗い砂からできています。砂には透明な石英の粒が多く含まれており,アルコーズ砂層と呼ばれます。この砂は花こう岩が風化して砂となったものです。この地層の下部には,うすく細粒凝灰岩質砂層が積もっています。

 (C)層は茶褐色をしたレキ層で,レキの並び方は波のように互に斜交した,いわゆるクロスラミナが見られます。このような模様の地層は(A)層と同じ水汀の


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