-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-111/231page
広戸小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
学校への登り坂のがけ
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)がけの地層が見通せる所から,がけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方に注意して地層を書き入れる。
また,地層の厚さや色,地層に見られる模様など気付いたことを書き入れる。
3)この高台は,レキ層や砂層のような,段丘性堆積物が積もってでき上がっていることを理解する。
4)斜交模様のレキ層を追いかけ,地層は水平方向にも広がっていることを理解する。
釈迦堂川をはさんで,対岸のがけにも,同じレキ層や茶色のローム層が見られるので,地層の広がりの理解を一層深めさせられる。
(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。
(A)層は1〜10cm大の円レキが債もってできたレキ層です。レキの種類は,青味を帯びている緑色凝灰岩と,硬い安山岩が主で,レキや砂の並び方が斜交しているのが特徴です。
また,レキ層はすきまが多く,水分を含む地層です。
(B)層は淡黄色をした,砂と火山灰が混じってできた地層で,砂質凝灰岩と呼ばれます。
(C)層は茶色をしたローム層で,那須火山系の火山灰が,西風で運ばれて積も