-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-110/231page
白方小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
学校裏の鏡ケ池運動場の北側
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)がけの地層が見通せる所から,がけの全景をスケッチする。
2)地層の色や,はさまれているうすい地層の,色や厚さなど気付いたことを書き入れる。
3)この平坦地や水田などの下には,水平な地層が積もっていることを理解する。
4)また,10cmほどの帯状の赤褐色の地層を追いかけてみよう。水平方向に地層が広がっていることが理解できる。
(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。
グランドのがけに見られる地層は,やや粗い砂層からできており,部分的に1〜8cm大の円レキを含んでいます。地層には水平方向の層理が見られます。
また,10cm幅で帯状に赤褐色の地層が見られます。この地層は酸化した鉄分を多量に含んでいます。このような目立つ地層は,目印として地層を追いかけるのに使われます。
このグランド,校庭,水田のある場所は,滑川のはたらきで,上流から土砂が運ばれ積もってできた沖積世の地層です。