-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-124/231page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


た,水の流れている地下の川ともいえます。

 また,河川の流域には,地盤の隆起運動で段丘地形が発達します。では,地下の川(鐘乳洞)でも段丘地形に相当するものが発達しているだろうか。

 あぶくま洞は,鐘乳洞の高さから三層の水平洞にわけられ,その上下の水平洞の間は一部で幅の狭い洞穴で連絡しています。この三層の水平洞は,滝根石灰岩丘陵地の地下水面が断続的に低下したことをあらわしています。この地下水面の低下の原因は,地盤の隆起運動によるものと考えられます。

 また,水平洞は川に例えると川の蛇行運動に相当するはたらきで,地下水の側方侵食が盛んな時期につくられます。一方,幅の狭い洞穴やたて穴型の洞は,地下水の下刻作用が強くはたらく地盤の隆起期に形成されたものです。
あぶくま洞

小野新町小学校

1、川原のようすと流水のはたらき

(1)調べる場所

 小野病院わきの光明院橋付近
小野病院わきの光明院橋付近

(2)橋の上から,橋の上流,下流の川原や中州,水の流れの様子などを観察し,全景をスケッチする。(車の通行に注意すること)

 1)川幅や流れの幅,川原や中州の


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。