-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-134/231page
層や(B)層のような砂層がつもってできていることを理解する。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察する。
(A)層は0.5〜5cm大の円レキをふくむレキ層です。
(B)層は淡黄色の粗い砂層で,表面はうすく葉理にそってはがれます。近くから観察すると塊状ですが,少し離れると葉理が発達していることがわかります。
この地層は新第三紀中新世の中頃,八溝山系と棚倉破砕帯の隆起部にはきまれた細長い海峡で太平洋につながっていた当時,その浅い海峡の底につもった地層で,(A)層の下には石炭層があります。
石炭層の採掘跡など調べると地層の広がりが理解できます。
表郷第五小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
稚蚕共同飼育所入口のがけ
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)がけの地層が見通せる所からがけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方に注意して,地層や葉理,地層の色など気付いたことを書き入れる。
3)この高台は,淡茶色の水平に近い地層がつもってできていることを理解する。
4)また,地層を水平方向に追ってみよう。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることが理解されます。
道路沿いに同じ地層がないか調べてみよう。