-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-138/231page
3)この高台は,茶褐色の(A)層にうすく白っぽい(B)がつもり,更に,茶色の(C)層が水平につもってできていることを理解する。
4)また,白っぽい(B)層を追ってみると,地層は横に広がりをもっていることも理解できる。
(3)地層に近づいて観察する。
(A)層は茶褐色のローム層で,下部には1〜3cm大の角ばった火山レキを含む部分も見られ,少し離れるとローム層内の葉理が観察されます。
(B)層は白っぽい50cm程のうすい地層で,浮石を含む凝灰岩層です。
(A),(B)層は洪積世の火山砕せつ物からなる地層です。その後の地殻変動で,地層は斜めに傾いています。
(C)層は那須火山系の火山灰で西風に運ばれ(A),(B)層の上に水平につもっています。
2、川原のようすと流水のはたらき
(1)調べる場所
隈戸川の鴬橋
(2)川が見通せる所から,川原の様子や水の流れを観察する。
1)自動車に注意しながら,橋の上から川の全景をスケッチする。
2)川原や,川床に残された岩盤や,がけのけずられている様子など,気付いたことを書き入れる。
3)川原は,流れが大きく曲がっている内側にできているか,外側にできているか。
4)川の岸が流れでけずられがけとなっているが,それは流れが大きく曲がる内側の岸か,外側の岸か。