-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-139/231page
(3)川原に下りて,流水のはたらきを調べる。
1)川原から対岸に進むにつれ,川の深さはどう変わっているか調べよう。
2)(ア),(イ)附近で,それぞれ10mの長さをとり,川の流速を調べてみよう。
また,川原の近くと,対岸近くで木片を流して速さを較べてみよう。
3)(ア)の川底と(イ)の川底で,つもっているものはなにか。
水中のぞき箱で,(イ)の川底を見ると,砂やゴミが流されている様子が観察されます。
4)流れの速さと,川の深さ,川底につもっている粒の大きさ,川岸のけずられ方との間に,どのような関係があるか,まとめてみよう。
(4)川原のレキを調べる。
川原のレキや砂のつもり方が平均している所を選んで,1m四方の方形枠を置く。
方形枠内に入っている,長径5cm以上のレキを全て,ビニルシートに取り出す。(表面に見えているレキのみ)
1)大きさで分ける。
レキの大きさによって,5〜10cm,10〜15cm,15cm以上に分け,その数を調べる。
2)レキの形を調べる。
レキの形を,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。
3)レキの種類
レキの大部分は安山岩で,砂岩のレキも含まれている。これらのレキは,いつ,どのようにして運ばれてきたのか話し合ってみよう。
4)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) 形 種類 5〜10 10〜15 15以上 円 亜円 角 安山岩 砂岩 36 5 0 12 28 1 39 2 88% 12% 0% 30% 68% 2%