-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-140/231page
鴬橋附近は隈戸川の下流部分に相当するので,上流の信夫一小の川原のレキを整理し,資料を比較させることによって,流水のはたらきの理解が一層深まる。
川谷小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
西乃郷キャンプ場(老人福祉センター)
(2)がけに見られる地層
阿武隈川の両岸には塊状の白っぽい(A)層が垂直ながけをなしています。この岩石は白河石と呼ばれる石英安山岩質溶結凝灰岩で,この噴火口は鎌房山と言われています。(成因は白河一小を参照)
(B)層は大きな円レキからなる段丘性のレキ層で,水分を含んでいる層です。
このレキ層は沖積世に(A)層の侵食面につもったものです。
2、川原のようすと流水のはたらき
川床には1mを越える巨大なレキがゴロゴロしており,早瀬も多く,流れは岩にぶつかり,しぶきを上げ,音を、立てて流れ下っています。