-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-141/231page
棚倉小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
愛宕平のがけ(がけ上にピアノ教室)
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)自動車に注意して,がけの地層が見通せる所からがけの全景をスケッチする。
2)地層の傾きや,重なり方に注意して地層を書き入れる。その際,地層の色や厚さなど気付いたことを書き入れる。
3)この高台は,うすい亜炭層をはさむ砂質の(A),(B)層や粘土質の(D)層が重なって,できていることを理解する。
4)また,亜炭層は横に長く続いています。このことから地層は広がりをもっていることも理解できます。
たかじょう橋の川床にも亜炭層が川に沿って見られます。この亜炭層と,愛宕平のがけの亜炭層は一つづきの地層でしょうか。児童に問題を投げ与えておきましょう。
(3)地層に近づいて観察する。
(A)層を指で触ってみよう。クレンザーのような感触があります。これは砂に火山灰が混じっているためで,凝灰岩質砂層と呼ばれます。
(B)層は(A)層と同じ地層ですが,5mm大の円レキを含んでいます。
(C)層は黒っぽい亜炭層で,下の層は25cm,上の層は5〜10cmの厚さをもっています。
(D)層は淡黄色で,粘土に火山灰が混じってできた凝灰岩質粘土層です。