-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-144/231page

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とを書き入れる。

 3)この高台は,暗緑色で細かく割れやすい性質をもつ(A)岩の上に,円レキからなる(B)層がつもってできていることを理解する。
都都古別宮孔前のがけ

(3)地層に近づいて観察する。

 (A)層の岩石は,暗緑色をしており,細かくくだける性質をもっています。

 この岩石は,新第三紀から始まった造構運動で,以前からあった結晶片岩類が,圧砕され,以前の顔とまた違った顔の岩石となりました。この様な岩石は例えば中央構造線に接する部分でよく見られる,めずらしい岩石で,カタクラサイトと呼ばれています。

 (B)層は(A)層の上につもった段丘性の円レキ層です。

 この附近は棚倉破砕帯といって,NNW-SSE方向で,幅2〜3kmの地塁の隆起部分の西縁の断層線群が位置する所で,この附近の岩石は新第三紀初めのグリーン・タフ変動で,ものすごい圧力をうけ変成しました。

2、川原のようすと流水のはたらき

(1)調べる場所

 宮橋の下流
宮橋の下流

(2)土手の上から川原の様子や水の流れを観察する。

 1)土手の上から川の全景をスケッチする。

 2)川が大きく曲がる附近で,川原は,曲がっている内側にあるか,外側にあるか。

 また,他の場所でも調べてみよう。

 3)流れが大きく曲がっている所で,川岸がけずられている所が見られま
宮橋の下流


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