-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-145/231page

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す。曲がっている内側の岸か,外側の岸か。

(3)川原に下りて,流水のはたらきを調べる。

 1)川原の(ア)附近に立って,川原から対岸に進むにつれて深さはどう変わるか調べてみよう。また,川底のレキの大きさはどうか。

 2)(ア)附近で,川原の近くと,対岸の近くとで,木片を流して流れの速さを較べてみよう。

 3)流れの速さと,川底の深さの間にどのような関係があるか,また,川底のレキと流れの速さとの間に,どのような関係があるか。

(4)川原のレキを調べる。

 川原のレキや砂のつもり方が平均している中州を選んで,1m四方の方形枠を置き,この方形枠内に入っている長径5cm以上のレキを全て,ビニルシートに取り出す(表面に見えているレキのみ)。

 1)大きさで分ける。

 レキの大きさによって,5〜10cm,10〜15cm,15〜20cm,20cm以上に分け,その数を調べる。

 2)レキの形を調べる。レキの形を,まるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。

 3)川原のレキの多くは緑色の緑色片岩からできているレキですが,他に,白っぽい花崗岩や淡黄色の砂岩からできているレキも多く見られます。

 これらのレキから,川の上流の八溝山地や,阿武隈山地の平坦地は,これらの岩石からできていることが推定されます。

 4)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) 種類
5〜10 10〜15 15〜20 20以上 亜円 花こう岩 砂岩 片麻岩 緑色片岩
34 11 7 7 4 52 3 11 11 3 34
58% 18% 12% 12% 7% 88% 5%        

 上流の棚倉小や下流の塙小のレキの資料と比較して,レキの大きさの変化,レキの形の変化を数的にとらえることによって,流水のはたらきの理解が一


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