-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-148/231page

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塙小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 東白製材協同組合前のがけ
東白製材協同組合前のがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)がけの地層が見通せる所からがけの全景をスケッチする。

 2)地層の重なり方に注意して,地層を書き入れる。その際,地層の色や,厚さなど気付いたことを書き入れる。

 3)この高台は,茶褐色のレキからなる(A)層の上にうすい淡黄色の(B)層がつもり,その上に砂からできている(C)層がつもり,さらにレキからできている(D)層がつみ重さなってでき上っていることを理解する。

 4)また,(B)層や(C)層を追ってみよう。地層は水平方向に広がっていることが理解されます。
東白製材協同組合前のがけ

(3)地層に近づいて観察する。

 (A),(C)層はともにレキ層で,(A)層はにぎりこぶし大の円レキからできており,(C)層は1〜5cm大の円レキからできています。

 (B)層は淡黄色〜淡青色の粘土層です。

 (C)層は粗い砂層です。

 これらの地層は段丘性の堆積物で,断層運動に伴う圧力を受け破砕された結晶片岩の浸食された面の上に不整合につもっています。


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