-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-156/231page

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吾妻第二小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 なかのさわばしの近くの扇屋駐車場わきのがけ
なかのさわばしの近くの扇屋駐車場わきのがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)自動車に注意して,がけの地層が見通せる所に立って,地層の全景をスケッチする。

 2)がけの下部には水平方向に赤味を帯びた3本のベルト模様が見られる。また,地層の割れ目や,地層の色,水にぬれている所の地層の色など気付いたことを書き入れる。

 3)この高台は淡灰青色をした無層理で,にぎりこぶし大の角レキを含む火山性の砕屑物がつもってできていることを理解する。

 また,川沿いにそっての道路わきの露頭にも同じ岩石が見られることから,地層は水平方向にも広がっていることを理解する。
なかのさわばしの近くの扇屋駐車場わきのがけ

(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。

 がけに見られる地層を触ってみると,手ざわりは砂岩のような感じがします。また,小さなガスが逃げだしたような穴も多く見られ,にぎりこぶし大の角レキを含んでおり,がけの下部には3本の赤味を帯びたベルトが観察されます。この地層は安達太良火山の活動の際噴出した火山灰や砕屑物がつもってできた地層で,岩質は溶結しているので,熱風を伴って火口から流れ下ってきて冷えかたまってできた岩石です。


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