-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-158/231page

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入田付小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 プールわきの道路(神社の下)
プールわきの道路(神社の下)

(2)がけから離れて,地層全体を観察する。

 1)自動車に注意して,がけが見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の色,地層と地層の重なっている境,がけの高さなど,気付いたことを書き入れる。

 3)この神社のある高台は,(A)層や(B)層が積もってできあがっていることを理解する。

 4)このがけに見られる地層の特徴を観察し,神社から100m北の人家裏のがけに見られる地層と較べてみよう。(同じ地層である。)

 地層は水平方向に広がりをもっていることを理解する。
プールわきの道路(神社の下)

(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。

 このがけでは(A),(B),(C)の3つの地層が観察されます。

 (A)層は一番下に見られる地層で淡青灰色をしています。指で触って見ると,川原の砂と違って,クレンザーのような感じがします。これは,砂が海底に積もるときに,海流で運ばれてきた火山灰が混じってできた,凝灰岩質砂岩からできている地層です。

 上の(C)層も(A)層と同じ凝灰岩質砂岩からできている地層ですが,地層の中ほどに葉理が観察されます。この葉理の所を注意して観察すると,地層をつくっている砂の粒子が細かくなっていることに気付くことでしょう。


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