-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-159/231page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


 (B)層は50cmの厚さをしいて,葉理が観察されます。表面は風化して,細かくくだけやすくなっています。地層の色は淡黄色をしており,粘土が積もってできた凝灰岩質頁岩からできた地層です。

 この地層は中新世の終りに近く,中通りや会津地方が次第に隆起し,海が浅くなってきた当時できた地層です。

慶徳小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 豊岡町のやくづれ地内
豊岡町のやくづれ地内

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)足もとに注意して,がけが見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の色,地層の重なり関係,がけの高さなど気付いたことを書き入れる。

 3)この高台は(A)層のような砂層や(D)層のようなレキ層などが積もってできあがっていることを理解する。

 4)50mも続くがけにそって(A)層を追ってみよう。地層は水平方向に広がっていることが理解できる。
豊岡町のやくづれ地内

(3)地層に近づいてその特徴を観察させる。

 (A)層は淡黄色をした中粒の砂層で,所によってレンズ状に粗い(C)層のような


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。