-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-162/231page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


 (C)層は白っぽい流紋岩の小さな円レキを含む砂レキ層です。

 (A)層は会津一帯が中新世の始めから沈降し海底時代になった当時の海底にたい積した地層で,萩野地区で見られるグリーン・タフと同じ時代の岩石です。

 (A)層と(B)層の重なり関係に注意してみると,(A)層に見られる層理の方向と,(A)層と(B)層の境は一致していません。それは,(A)層が新第三紀末に陸化し,浸食をうけ,その浸食面を境に(B),(C)層をつくった段丘性の砂レキがたい漬したもので,この(A)層と(B)層の重なり関係を不整合と呼んでいます。

加納小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 五目部落の道路わきの段丘斜面のがけ
五目部落の道路わきの段丘斜面のがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)畑の作物に注意し,がけの全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の重なり万,地層の色,地層の厚さ,がけの高さなど気付いたことを書き入れる。

 3)このがけの上の面は段丘面で,加納村の町並が発達している面です。したがって,(A)層や(B),(C)層のような段丘性のたい積物が積もって町並の高台をつくっていることを理解する。
五目部落の道路わきの段丘斜面のがけ


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。