-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-169/231page

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山都第一小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 小舟寺字下平(石田坂)のがけ

 俗称 鬼渡り(学校より900m)
小舟寺字下平(石田坂)のがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)がけの全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の色,地層の重なり方,水分を含んでいる地層があるか,など気付いたことを書き入れる。

 3)このがけの見られる高台は,斜めに重なっているA1〜A5の地層の上に水平方向のB層がつもってできていることを理解する。

 4)上につもっているレキからなるB層を追って見ると,B層は水平方向に続いており,地層は水平方向にも広がっていることを理解する。

 5)A1〜A5層とB層との地層の重なり関係(中学校・高校資料)

 一定の方向に傾斜しているA1〜A5層の上に水平にB層が重なっている,見事な不整合関係が観察されます。

 丁度,海岸に行くと,かたい岩盤の上に砂やレキがのって,そこに波がザブンザブンとぶつかっている風景をよく見かけます。この岩盤の上の砂やレキは,岩盤や海岸がいの地層をけずりとってできたものです。

 このように,下の岩盤の表面は波でけずられ,でこぼこしており,それを境にして上に砂やレキがつもっています。このことからもわかるように,下の岩盤のできた時代(たい積した時代)と上の砂やレキのたい積した時代と
A1〜A5層とB層との地層の重なり関係


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