-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-178/231page
ことを書き入れる。
3)学校が建っている高台は,葉理が観察されるやや傾斜した,淡黄色をした地層がつもってできていることを理解する。
4)また,葉理が発達していることから,地層は水平方向に広がっていることを理解する。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
表面の地層の色は淡黄色をしており,所によって淡青白色の所もあるが,新鮮な面は暗緑色をしています。がけに近づいて触って見ると,川原で観察される砂や粘土と違って,ガサガサした感じで,よく石垣に用いる,俗に大谷石と呼ばれる感じの岩質です。この地層をつくっている岩石は海底火山活動の産物で,緑色凝灰岩と呼ばれています。中通りから会津一帯が海底時代であった中新世の頃に海底につもってできた地層が,その後の地かく変動で陸化して,目の前にあらわれています。
2、川原のようすと流水のはたらき
(1)調べる場所
長谷川の上落合橋付近
(2)自動車等に注意し,川の曲がりや水の流れを観察する。
1)川の全景をスケッチする。
2)川の水の流れ方,がけのけずられ方,砂や小石のつもりかたなど気づいたことを書き入れる。
3)砂や小石のつもっている所は,流れの曲がっている内側か,外側か。
4)流れの曲がっている内側と外側での