-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-183/231page

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柳津小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 福満虚空蔵の裏参道の登り口のがけ,表参道の急な石段のがけにも地層が観察される。
福満虚空蔵の裏参道の登り口のがけ,表参道の急な石段のがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)自動車等に注意し,がけの全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の重なり方,地層の色や厚さ,がけの大きな割れ目(断層)など気付いたことを書き入れる。

 3)虚空蔵が建っている高台一帯は(A)層や(B)層がつもってできていることを理解する。

 4)地層と地層の境(層理)を追ってみる。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。

 5)がけには大きな割れ目が観察できる。このような割れ目を断層と呼んでいる。断層面に沿って地層はどう動いたか考える。
福満虚空蔵の裏参道の登り口のがけ,表参道の急な石段のがけ

(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。

 (A)層は白っぽく,葉理は見られず,塊状の地層です。手で触ると,砂と粘土の中間の大きさの粒からできていることがわかります。また,この地層は火山灰が混ざってできており,くわしくはシルト質凝灰岩と呼ばれる岩石からできている地層です。

 (B)層は淡黄色をした地層で,よこしま模様の葉理がよく発達しています。触ってみると(A)層より粒は粗い砂責凝灰岩からなる地層であることがわかります。


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