-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-192/231page
また,(ア),(イ)の川底に見られるレキの違いも観察する。(ア)の川底にはレキが多く見られるが,どうして砂はないのだろうか。
3)川原でもレキの多い部分と砂の多い部分がある。どうしてこのような違いがあるのか。川原の高さや大水が流れたときのことなどから考える。
4)流れの速さと川の深さ,川底の砂やレキの大きさ,川原や川岸のけずられ方との間にどのような関係があるか,まとめる。
(4)川原のレキを調べる。
川原でのレキや砂のつもり方の平均的な所を選んで,1m四方の方形枠を置く。
方形枠内に入っている,長径5cm以上のレキをすべてビニルシート上に取り出す。(表面に見えるレキのみ)
1)レキの大きさで分ける。
レキの大きさによって5〜10cm,10〜15cm,15cm以上に分け,その数を調べる。
2)レキの形で分ける。
レキの形でまるい石,ややまるい石,角ばった石の3つに分け,その数を調べる。
3)レキの多くは凝灰岩で,他に安山岩や流紋岩などの火成岩,頁岩や砂岩などの堆積岩もみられる。このことから,この川の上流には堆積岩や火成岩でできた山地のあることが推定される。
4)調べた結果を表にまとめる。
大きさ(cm) 形 種類 5〜10 10〜15 15以上 円 亜円 角 凝灰岩 安山石 頁岩 その他 25 4 1 10 20 0 14 6 3 7 83% 13% 4% 33% 67% 0%