-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-193/231page
宮下小学校
1、地層の観察
(1)観察する場所
沼の近くで,400mほど山を登った道路沿いのがけ(倉掛地内)
(2)がけから離れて地層全体を観察する。
1)自動車等に注意し,がけの全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。
2)地層の重なり方,地層の色や厚さ,レキの大きさや形,葉理など気付いたことを書き入れる。
3)この高台は,(A),(B)層のようなレキや,(C)層のような砂がつもって,できていることを理解する。
4)道路に沿って100mも露頭がつづくので,地層を追ってみよう。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。
(3)地層に近づいて,その特徴を観察させる。
(A)層は川原で見られるような10cm大のまるいレキがつもってできているレキ層で80cmほどの厚さです。
(B)層は(A)層に重なってつもっている5mm〜1cm大の角ばったレキを含むレキからできている角レキ層で,淡い茶色をしています。
(C)層は砂がつもってできている砂層です。
これらの地層はいずれも,固結しておらず,土木工事用砂レキとして採土利用されています。