-野外観察の手びき-中通り・会津の地層と川原-197/231page

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昭和小学校

1、地層の観察

(1)観察する場所

 どうのした橋の近くのがけ
どうのした橋の近くのがけ

(2)がけから離れて地層全体を観察する。

 1)自動車等に注意し,がけの全体が見通せる所に立って,がけの全景をスケッチする。

 2)地層の重なり方,傾き,地層の色や厚さ,割れ目にそって見られる茶かっ色の模様など気付いたことを書き入れる。

 3)この高台は南に20度ほどに傾斜している淡黄色の粘土質たい積物がつもってできていることを理解する。

 4)また,この葉理の発達している地層を道路に沿って追ってみよう。地層は水平方向に広がりをもってつもっていることを理解する。
どうのした橋の近くのがけ

(3)地層に近づいて,その特徴を観察きせる。

 地層に触ってみよう。粘土と砂の中間ほどの粒子で,粘土や砂とも違った感じを受けます。それは海底に泥がつもるとき,海底火山の噴出物である火山灰が混ざって一緒につもってできた地層なので,シルト質凝灰岩と呼ばれる地層です。表面の地層の色は淡黄色で,がけの中央部では地層の小さな割れ目に沿って,酸化鉄が沈でんして茶かっ色の模様ができています。

 また,地層には葉理が発達しています。これはシルト質の多い所と,凝灰岩質の多い所が境(葉理)となって観察されるからです。


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