研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-023/96page
4 習熟度別学習の評価
習熟度別学習の評価には,到達度評価・学習参加度評価・伸長度評価の3本の柱が考えられます。学習参加度評価と伸長度評価は,従来数量化がむずかしいということから,敬遠されてきました。しかし,今回,特に習熟度別学習が一人ひとりの学習の成立を願うという点から,この二つの評価が重視されてきました。単に点数を足したり,割ったりする評価ではなく,学習活動を生き生きと促す働きとしての評価として,各学校の評価内規の中に,是非位置づけたいものです。
その他,自己評価がありますが,学習は生徒の自主性に負うところが大であるということで,その意義が重視されてきました。つまり,教師側の評価だけでは片手落ちで,学習者の主体からの自己評価は,生徒を学習の主人公にするという」さで,推奨したい評価です。出雲市の神戸川小学校では,通信簿にこの自己評価を記入するという方式をとっています。
評価の一例を図で示せば,次のとおりです。
P(計画)→D(実施)→S(評価)
P =Plan D =Do S =See S1 =診断的評価 S2 =形成的評価 S3 =参加度評価 S4 =自己評価 S5 =伸長度評価 S6 =総括的評価(到達度評価) S7 =評定 図7 習熟度別学習評価一例