研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-029/96page

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目標分析の際に留意すべき事柄として,次のことがあげられます。

○中学校,他学年,他教科,他題材との関連を図ること

○目標の各段階で,理解,技能,態度の三つの観点から分析すること

○目標の各段階で,評価の観点やそれを具体化していく手だてとの関連を図ること

○学習指導要領及びその解説の表現用語に気をつけて重点的に読みとること

 次に,指導目標を達成するにふさわしい教材を選択・精選し,教材内容の構造や教材の関連について吟味し,指導の重点化を図るようにします。教材構造を明らかにするには,図10で示したように,目標からみて中心となることがら(中心観念),それを支える基本的なことがら(基本要素),更にそれを支える具体的なことがら(具体的な学習事項・具体要素)を把握しなければなりません。また,教材の関連を明らかにするとは,その教材と他の教材との系統,配列上での関連を把握することであり,指導を効果的に進める上で欠くことのできないものです。

 以上の目標分析や内容分析の手順は,煩雑になりがちで,敬遠される傾向がみられますが,習熟度をとらえるための教材研究として非常に大切なことです。

図10 教材の構造化
図10 教材の構造化


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