研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-028/96page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


11 目標分析の方法は,どうずればよいでしょうか。

 具体的な指導目標を設定する際には,学習指導要領に示されている各教科・科目等の目標,指導事項及び指導上の留意事項を適切に読み取り,生徒の実態に応じて指導内容の重点化を図り,授業の評価等と密接に関連させながら進める必要があります。

 そのためには,指導目標の分析を行い,目標の関連・系統を明確にします。つまり,教科目標から,学年目標,単元目標,本時目標,さらには本時の下位目標までの関連・系統を分析するのです。

 教科目標の分析は,その教科でつけるべき学力の全体についての分析ですし,単元目標の分析は,教科の基本的な指導事項についての到達目標を分析することになります。本時目標の分析は,単元の学習内容を習得,習熟させる過程について分析します。このことは,図9で示したように,抽象的な表現で示される教科目標を地域,学校,生徒の実態に近づけ,目標をより具体的にし,下位目標は行動目標で表すようにします。

 このように,指導目標を,学習の到達度を示唆するような具体的な行動目標で表現すると,教師は,個々の生徒の評価をより適切に,しかも比較的容易に行うことができるようになります。

図9 指導目標の関連・系統
図9 指導目標の関連・系統


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。