研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-051/96page

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(3)
図14 分岐型フローチャートの説明

 生徒がこれから学習する内容とその学習が終了した時点で,生徒が到達していなければならない目標を提示します。その際目標の到達度を判定する到達度評価問題も提示し,生徒に,これからの学習に対する見通しを持たせます。問題把握の理解の状況を確認し,不十分な生徒には補充指導をして学習活動に入ります。

(4)
図14 分岐型フローチャートの説明

 学習活動の過程においては,必要に応じて形成的評価を行い,目標の達成の程度により,yes,noのグループに分け,各グループごとに指導します。yesのグループには,主として発展2の問題に取り組ませるようにします。noのグループに対しては,2)の補説で,教育機器の活用やプリント等の資料を準備したり,教師による指導等,できるだけ指導の個別化を図るようにします。この補助的学習を経て,イの到達度の確認を行い,目標達成のyesのグループは,発展2学習活動の流れにもどします。noのグループには,3)の補説で,到達目標の未消化,不徹底,わからない部分の補足をし到達目標の達成を目指し,ウでその結果を確認します。その結果,yesのクループには発展1の問題を与え,noのグループには,4)の補説で,つまずきを治療して到達目標の完全達成を目指し,基礎学力の定着を図ります。

(5)まとめの段階では,それぞれの到達点における全生徒の総意としてまとめあげ,「個別に応じた達成感や成就感」を持たせるようにします。

 一人ひとりの学習の成立を図るために,授業の展開において個々に応じて適切な指導ができるよう,普段の授業過程での実践を通して,たえず自分の指導方法の範囲を広げることが必要であると思います。


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