研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-057/96page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]


6 習熟度別学習と学習評価

20 教育評価について説明してください。

 教育評価は,生徒の学習や行動,又は教育計画など,教育に関する事象の持つ価値や目標の達成度を,一定の評価基準―教育目標―に照合して判断する営みをいいます。このように,教育評価という概念には,常に評価の基準となる教育目標と,これに照合される教育事象の二つが含まれます。そして,その照合され,評価された結果は,教育事象の改善のために活用されます。

 つまり,教育評価は,それ自身にフィードバックの機能をもち,教育事象の改善に役立つ情報を得るために行われるのです。

 ところで,教育評価は,その目的によって,(1)指導のための評価 (2)研究のための評価 (3)管理のための評価 (4)学習のための評価の四つに分けて考えることができます。

(1)指導のための評価とは,従来の指導法や指導計画を反省し,改善するための資料を得ることを目的にした評価のことをいいますが,これは,四つの目的のうちで,最も重要なものです。

(2)研究のための評価は,指導のための評価と重複するところもありますが,効果的な指導法や教材,教具の研究開発,教育課程の改善等のための資料を縛ることを目的にした評価のことをいいます。

(3)管理のための評価とは,学級や学習小集団の決定,通信簿や指導要録や調査書の作成,入学者選抜や入社決定等に役立てることを目的にした評価のことをいいます。

(4)学習のための評価とは,生徒自身を評価者として,自己評価や相互評価のかたちでこれを行わせ,生徒の学習を内発的に動機づけ,自己改善を行


[検索] [目次] [PDF] [前][次]

掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。