研究資料分類基準F-201習熟度別学習研究の手引き-058/96page

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わせることを目的にした評価をいい,近年重視されるようになってきました。どのようにして生徒に自己評価を行わせるか,その方法についての研究が必要です。

21 絶対評価と相対評価について説明してください。

1 絶対評価について

 絶対評価とは,学習指導要領の各教科の目標,内容(以下これを教育目標ということにします。)を評価基準Aとして,これと生徒の成績とを比べて,その差を確かめる評価の方法をいいます。

 しかし,実際は,教師が指導に先立って,「これをわからせたい。」とか,「これは,これくらいできてほしい。」というように,評価基準Aをより具体化した評価基準A'を設定し,これ自体が,どれくらい達成できたかを,テスト等で調べて,その結果を合・否や3段階又は5段階で評価したり,あるいはたんに100点満点の何点とか,又は正答率等で示したりします。したがって,この場合のテスト等は,当然評価基準A'の達成の度合いを測定するにふさわしいものでなければなりません。

 絶対評価の長所,短所は次のとおりです。

<長所>

(1)個人や学級の学習の到達度や成功,失敗,進歩の状況などを,他と比較することなしに判定することができ,以後の指導の方策が決定できる。

(2)あらかじめ,段階に割り振る比率などを考える必要がないので,生徒に実力相応の評価を与えることができ,学習意欲を高めるのに役立つ。

(3)学習の展開に先立って評価基準をつくってあるので,授業の中で,目標達成の程度によっては,フィードバックするなど,指導と評価一体の実をあげることができる。

(4)学校の教育課程の効果を評価することができ,その改善の資料を提供で


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