中学校技術・家庭科研修講座資料材料試験機の使い方-009/26page
3.引張試験(2)
1.目的
金属材料の引張強さ,降伏点,伸びや絞りなどを測定値から求め,金属材料の機械的性質を理解する。
2.用具・材料
材料試験機,ノギス,マイクロメータ,けがき塗料,けがき針,トースカン。
3.材料
試験片(4号または2号試験片),材質:S15C(またはSS34)2個,S45C(またはSS55)1個,Al1個。
4.方法
(1)準備
1)試験片の平行部にけがき塗料を塗り,トースカンで軸方向に直線を引き,直線上に標点距離をけがき,正確に測定する。
2)試験片の直径を,マイクロメータで平行部の中央,標点位置で直交する二方向についてそれぞれ測定し,その平均値を直径とする。
3)材料試験機の操作法を確認する。
4)容量切換ツマミを回して,秤量に合わせる。(最大引張荷重の1.5倍)
5)試験片を上部クロスヘッドのチャックにはさみ,ハンドルを固く締めつける。
6)下部クロスヘッドの調整つまみを回して,試験片をつかむ適当な位置に移動させ,試験片をハンドルを回して固くしめつける。
7)負荷速度制御ツマミを回し,テーブルを少し上昇させたところで止める。指針が零を示すよう零調整ツマミで合
図3-1 試験片の取り付け