中学校技術・家庭科研修講座資料材料試験機の使い方-023/26page
積を乗じて得た荷重を15秒間加え,これを除いて測定した永久伸びが規定値以下かどうかによって判定してもよい。
備考:前記耐力の式については,たとえば規定の永久伸びε=0.2%の場合は,つぎのように書き表す。
σ0.2=P0.2/Ao
(5)規定の永久伸びε%が得られる荷重下の全伸びλ%が明らかである場合には,耐力を(4)の代わりにつぎの方法で決定してもよい。
σε(λ)=Pλ/Ao
σε(λ): 全伸び法で求めた耐力(kg/mm2) Pλ: 伸び計を用いて測った荷重下の全伸びがλ%になった荷重(kg) Ao: (1)の原断面積(mm2) (6)引張強さは,つぎの式によって求める。
σP=Pmax/Ao
σP: 引張強さ(kg/mm2) Pmax: 引張荷重(kg) Ao: (1)の原断面積(mm2) (7)上降伏点,下降伏点,耐力,または,引張り強さを求めるための荷重の読みは,少なくともその大きさの0.5%までとする。降伏点,耐力,引張強さの数値は1位に丸める。ただし,応力の測定値が10kg/mm2未満の場合には,有効数字が2けたとなるように数値を丸める。
数値の丸め方は,いずれも,JIS・Z8401(数字の丸め方)による。
(8)破断伸び(伸び)は,つぎの式によって求める。
δ=l-lo/lo×100
δ: 破断伸び(伸び)(%) l: 試験片の両破断片の中心線が一直線上にあるように注意して破断面をつき合わせ(2)に準じて測定した標点間の長さ(mm2)