親と教師の教育相談室-003/201page

[検索] [目次] [PDF] [前][次]

3.体力をつけさせるよい方法は
【問い】ことし長男が小学校へ入学しました。ほかの子供さんたちに比べて,体力が劣っているように見えて心配です。体力をつけさせるよい方法はないでしょうか。

【答え】次の5つの観点で行ったり,比較してみてはいかがでしょうか。
1)遊び,作業(手伝い)をとおして体力を高め,運動能力を身につけ,創造性を養える。子どもは,遊びつくりの名人と言われます。新しい遊びをつくり出しては,遊び回る。この過程で体力がつちかわれ,体を操作する能力が身につきます。また,遊びつくりをとおして養われる創造性は,大人になってからも役立ちます。
作業(手伝い)は,子どもの時期の運動刺激不足の解消に大いに役立ちます。
2)遊びをとおして仲間ができ,社会性を養える。遊びは,仲間を増やします。多くの仲間と遊ぶことにより体力は,いっそう高まります。
また,約束や友情の意識が芽生えたり,仲間と学び合うなどの態度が形成されます。
3)作業(手伝い)をとおして,親子の体での対話ができる。種々の後かたづけ,清掃,環境整備など共同作業の場は体力つくりにも役立ちます。また,対話と観察のよい機会となります。
4)体育の復習を親子で行う。体育の復習を,お子さまと一緒に行ってください。
5)子どもの成長には個人差があり,低学年ほど個人差が大きいものです。単に,他の子どもと比較することだけで,強・弱,優・劣,を優先させてお子さまをみることは,避けたいものです。目で,体で確かめ,不足な点は,学校(学級担任)との連絡を密にして自信をもって,お子さまの成長を見守ってやってください。


[検索] [目次] [PDF] [前][次]


掲載情報の著作権は福島県教育センターに帰属します。