親と教師の教育相談室-039/201page

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38.積極性を育てるには
【問い】通信票の学校から家庭への欄に「もっと積極性があると大変よい」と書かれました。家庭でも努力して積極性を育てたいと考えていますので,よい方法を教えて下さい。

【答え】積極性とはものごとに対してこれを肯定し,進んで働きかけ,取り組んでいく行動の状態といわれています。
お子さんの場合,おそらく学校の生活において1)いつでもお友達のあとについて行動する2)何事も自分で決められない3)わかっていても手を挙げて答えようとしない4)休み時間にひとりでぼんやりしていることが多い5)いつもお友達の後ろにかくれて目立たない…などのことがみられるので,先生は通信票に積極性がほしいことを願って,書かれたのだと思います。
それでは,積極性を育てるためにどうすればよいかを考えてみましょう。1)親の態度として過保護・過干渉になっていないかを反省し,お子さんに自分のことは自分でやる習慣をつけさせる2)どんなお子さんでも必ず良い点があるはずです。その良い点を認め助長してやり,自信をつけさせてやる3)進んでやったことに対しては,たとえ失敗してもしからないで,勇気づけ,励ましてやる4)お子さんが年齢相応にできることは,自分で目標や計画がたてられるように助言してやる5)どんなことでも積極的にやったら,感情をこめて大いにほめてやる6)家庭では,家族の一員として分担する仕事をきめ,お手伝いをきちんとやらせる7)積極性のあるお子さんをお友達にさせ,勉強や遊びをともにするなどです。
これらのことを全部やろうとしても難しいと思います。日常のお子さんの行動から,お子さんに合うのはどれかを考え,取捨選択し,長い目でみて実行してみてはいかがでしょうか。


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